半年以上続く慢性疲労|厄介ながんは免疫療法でしっかり改善できるのです

半年以上続く慢性疲労

症状を改善させる治療

婦人

筋肉疲労などの疲労は誰にでも起きる生理的な現象で、たいていは一晩十分な睡眠を取れば回復するものです。休養時間が十分でなかったり、必要な栄養素が不足したりすることが原因で回復しないような疲労は、慢性疲労と呼ばれて区別されます。あまりに激しい労働や運動が何日も続いた場合でも、疲労が蓄積されて慢性疲労の状態になります。そうした慢性疲労は明らかな原因が指摘できますが、中には明確な原因がないにも関わらず半年以上も慢性疲労が続く人がいます。身体と精神両面の疲労が何日も続くのに加え、平熱より1度前後高い微熱や頭痛・喉の痛みなどもよく見られるため、最初は風邪と間違えられやすいものです。十分な休養を取ってもこうした症状が改善されず、病院で検査を受けても異常が見つからない場合、慢性疲労症候群と診断されます。慢性疲労症候群を発症すると、慢性疲労や微熱・頭痛の他にも筋肉痛や不眠または過眠などさまざまな症状が出てきます。内科ではそれらの症状に合わせた薬を処方しており、つらい症状を軽減させるのに有効です。薬理療法以外にもビタミン療法や休養管理・段階的運動療法など、いろいろな治療法が考え出されています。

免疫調節が治療の鍵

慢性疲労症候群を発症する原因は完全には解明されていませんが、有力な説の1つとして免疫系の異常も挙げられます。慢性疲労症候群の患者さんではアレルギー持ちの人の割合が高いとも言われており、何らかの過剰な免疫反応が慢性疲労を引き起こしていると考えられるのです。風邪などの感染症が慢性疲労症候群を発症するきっかけとなる例も少なくありません。一方ではストレスの影響で自律神経が乱れると免疫系のバランスも乱れるため、体内のウイルスが活性化してしまいます。体内で増加した細菌やウイルスに対する過剰反応の結果としてサイトカインなどの免疫物質が大量に作られ、慢性疲労を起こしている可能性があるのです。慢性疲労症候群の症状を改善させるためには、神経と免疫のバランスを取り戻すための治療も効果的です。内科では症状を軽減させるための薬に加え、免疫調節薬を処方して過剰な免疫反応を抑える治療も行っています。はっきりとした原因が不明なために根本的治療が難しいと言われるこの病気では、治療が長期間に及ぶ例も珍しくありません。慢性疲労症候群についてよく理解する医師の下で治療を続けていけば、症状が改善される可能性も十分にあるのです。